第1話〜
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2006年11月26日
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2004年発行
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【2006年11月26日発行】
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  コラム「スケート探訪」  Vol.4 「全国区中学校スケート大会」 雑感

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 2月3日から6日まで、苫小牧で中学生の
全国スケート大会が催された。例年なら、零
下10度を下回る日が続く時期だ。が、今年
は暖かく、寒さを心配して重装備できた内地
の選手は、さぞかし拍子抜けしただろう。
 厳しいトレーニングに励んで栄冠をつかん
だ選手には頭が下がる。コーチやスタッフの
方の熱心な指導の賜物に違いない。心から拍
手を贈りたい。
 それにしても今大会は、道産子選手の強さ
が際立った。なぜ強いのか。練習の厳しさで、
北海道だけが突出しているのか。それだけで
はないはずだ。というのも、長野五輪以降は
室内リンクがある長野のほうが、滑る時間が
多いからだ。
 ある研究者が言ったのを思い出す。「スケ
ートが巧くなるには、小さいころに氷の上で
転んだことがないといけないんじゃないか」。
 「なるほど」とうなづいた。氷の街の人に
とって、氷の上を滑るというのは何もスケー
トをすることだけでない。子供のころに、外
を駆けずり回って雪投げをするうちに、「滑
る」ときの身のこなしを覚える。東京で雪が
降ると、けが人が続出したというニュースを
目にすることがある。研究者でなくとも、日
常的に雪や氷の上を「滑る」体験をするのと
しないとで、感覚が変るのは想像できる。
 よく他県の関係者に、「苫小牧はいいねぇ
リンクがたくさんあって」といわれる。しか
し、氷の街のスケートを支えているのは、大
掛かりな施設ばかりとは限らない。ここでは、
学校に通う雪道の体験さえ、氷上での動きを
つかさどる神経にすり込まれるのだ。やはり
スポーツの発展には、地域に根ざしたスポー
ツの振興が欠かせない。

2007年2月9日 苫小牧民報 コラム


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